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チキントラクター制作

最適なものを選ぶ

およそ半年前に納入させていただいたN様のチキントラクターのメンテナンスをさせていただきました。
メンテナンスとはいえ今回のケースは修繕が主な作業です。

ご注文の際のお話だと「うちは天敵となる動物はいないから(某獣対策としての)金網はステンレスじゃなくて安いものでいい。」との事。確かに金物類の材質はコストに大きく影響が出ます。
ご注文通りに亜鉛引き(鉄)の金網を張り、納めさせていただいたのは昨年の9月中頃のことです。

ところが鶏を飼い始められてすぐに「夜中に何かが来て数羽の鶏がやられた、、、。」とメールをいただきました、、、。
遠方なので写真添付のメールで状況を伺うことしかできませんでしたが、鶏を仕留めるために動物が掘った穴や糞の状態などからほぼ間違いなくキツネと推測させていただきました。




キツネは嗅覚が犬の数倍と言われていて、子育ての時期などはかなり獰猛になり、しかも知能のある野生動物です。
弊社で行った実験だとキツネは亜鉛引き(鉄製)金網の場合、噛み切ったり、爪で切り裂いてしまうこともあります。

夕方に鶏が巣箱に入ったらタラップ(スロープ)を閉じていただいていれば助かったはずなのですが、お忘れになっていたそうです。
“ご馳走”を見つけたキツネは必ず翌日もやってきます。
巣箱を閉じることで確実に鶏を守ってやれる作りになっていますので、確実に閉じていただくようにお願いしました。



鉄かステンレスか、隠れている部分になりますが、もう一点、変わってしまうものがあります。
それはタッカーの針です。これは一見、ホッチキスの針のようなものになりますが、機械で打ち込む少し太めのものです。
次の写真はN様のチキントラクターですが、鉄製の物は半年もすれば錆び、金網を固定する強度に問題が出ると考えられます。



タッカー針(鉄とSUS).JPG
写真は金網をステンレスに張り替えた状態になりますが、錆びたタッカーの右側に打ち込んでいるのがステンレス製の針です。



 




N様が導入を検討された流れをまとめてみます。
試験導入型としてのLCモデルでは飼養羽数が少ないし、環境保全型のACQ注入材で作られたものには魅力がある。でも、できるだけコストも抑えたいということ。

優先順位でまとめますと、以下の様になります。

①理想のサイズで10羽程度の鶏を飼いたい。
②防虫防腐処理(ACQ注入材)されたもの。
③コストを抑える目的で金網や金物を鉄製に変更。



結果としてキツネが鉄製の金網を切り裂いてしまって、数羽の鶏が餌食になってしまったということ。
残った鶏のために修繕に費用が発生してしまうと、コストを抑えるつもりが、、、ということになります。

もちろん天敵動物はいないと思われていたので仕方がないのですが、弊社が全てのモデルにおいて、ステンレス製の金網を標準仕様としているには理由があるとお考えいただきたいのです。

弊社も試作段階で、数羽の鶏を犠牲にしています。
せっかく作ったチキントラクターは天敵動物に金網をぐしゃぐしゃにされ無残な状態になります。
これではいけないと思い実証実験を繰り返し、金網のとめ方についても隠れている部分でいろんな工夫をしました。
つまり素材と施工方法、構造や強度に対し一定の基準を設定させていただいたわけです。それをクリアしないと販売はできないと考えています。

無駄なく安心してお使いいただけるものとしてお届けしたいですからね。

今日はお許しをいただきN様の失敗事例をご紹介する形になってしまいましたが、導入をお考えの皆様にはこういう情報も是非、検討材料にしていただきたいと思います。
 

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